インターバルで失敗するシリアスランナーのNG走法3選と正しいペース設定法

「インターバル走をこなしているのに、レースで全然タイムが出ない」「練習中はいい感じなのに、本番で失速してしまう」——そう感じているシリアスランナーは少なくない。この記事では、インターバル走で陥りがちなNG走法3つと、箱根駅伝2区区間賞の森田 歩希コーチが実践してきた正しいペース設定法を解説する。今の練習に3つの修正を加えるだけで、インターバルの質は大きく変わる。

インターバル走で失敗するNG走法3選

NG1:ペースが遅すぎてレースペースに届いていない

インターバル走の目的はレースペース以上のスピードで体を慣らすことだ。「きつくなりすぎないように」とキロ6分台でこなしていては、レースペースの刺激が入らず練習の効果は半減する。設定ペースを意識して毎本走り切ることが前提だ。

NG2:ペースが速すぎて後半バテバテ・リカバリーが長くなる

最初の1〜2本で力を使い切り後半はジョグ以下になる、回復に30分以上かかる——これは練習の「形」が崩れているサインだ。全本を通じてペースが均一に保てる設定こそが正解だ。突っ込みすぎは次のセットの質も下げる。

NG3:インターバルばかりでペース走・距離走を怠る

週に3〜4回インターバルを詰め込むランナーがいるが、インターバルはスピード耐性を高める練習の一つに過ぎない。ペース走や距離走なしでは持久力は鍛えられず、過剰な頻度は疲労蓄積と怪我リスクを高める。

インターバルでよくある間違いは頻度過多・ペースが遅すぎる・速すぎてバテバテの3つです。全本を通じてペースが崩れず走り切れる設定こそが、体に正しい刺激を与えます。
— 森田 歩希コーチ(箱根駅伝2区区間賞/Sterling Squad)

サブ3〜自己ベスト更新を狙うランナーの正しいペース設定法

まず自分のレースペースを把握し、インターバルはその10〜15秒速い設定にしよう。下表を参考に目標タイム別の目安を確認してほしい。この範囲であれば十分な刺激を与えつつ、全本を崩さずに走り切れる。

目標タイム レースペース(/km) インターバル目安(/km) ペース走目安(/km)
サブ3 4:16 3:50〜4:00 4:30〜4:45
サブ3.5 4:58 4:30〜4:45 5:10〜5:25
サブ4 5:41 5:10〜5:25 5:55〜6:10

次に重要なのが練習の組み合わせだ。週3回ポイント練習を設けるなら、理想の割合は次の通りだ。

  • インターバル走:週1.5回(例:週1本+隔週でもう1本)
  • ペース走(中間走):週0.5回(隔週で1本)
  • 距離走(ロング走):週1回

インターバルはVO2maxを高める最も効果的な手段ですが、乳酸閾値を向上させるペース走と組み合わせることで初めてレースパフォーマンスに直結します。スピードと持久力を同時に底上げする組み合わせを意識してください。
— 吉澤和宏トレーナー(五輪担当フィジカルコーチ/Sterling Squad)

まとめ:練習の「形」を整えることがタイム短縮の第一歩

まず自分のインターバルペースが表の目安に合っているか確認しよう。設定を修正し、ペース走・距離走も組み合わせるだけで、レース本番の走りは大きく変わる。

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この記事の監修・執筆

森田 歩希コーチ(箱根駅伝2区区間賞・3区区間新記録・総合優勝2回/Sterling Squad)と吉澤和宏トレーナー(五輪担当フィジカルコーチ/Sterling Squad)の監修のもと執筆しています。