レース前日にやること5選|目標タイム達成へ動的ストレッチと心構え

「明日がいよいよ本番。何をしておけばいいのか分からず、そわそわしてしまう」。レース前日にこんな不安を抱えるのは、初レースの方だけではありません。自己ベストを狙うベテランランナーでも同じです。

結論から言うと、前日にやるべきことは「新しいことをせず、体を整え、当日の流れを決めておくこと」です。この記事では、青学OB・箱根駅伝2区区間賞ランナーの森田歩希と、五輪帯同トレーナーの吉澤和宏の知見をもとに、前日にやること5つを順番に解説します。

前日の不安が大きくなる2つの理由

  • 「まだ足りないのでは」という焦り:前日に追加で練習したくなる
  • 当日の段取りが決まっていない:何時に何をするか曖昧なまま本番を迎えてしまう

どちらも、前日の過ごし方を決めておけば小さくできます。

レース前日にやること5選

1. 普段と違うことをしない

前日に追い込み練習をしたり、初めてのシューズや食事を試したりするのは逆効果です。

落とし穴は「1週間前に追い込んでしまうこと」「普段と変わったことをしてしまうこと」。1週間で人は強くなれないため、不安でも淡々と調整を続ける方が結果は上手くいきます。
— 森田 歩希コーチ(青学OB・箱根駅伝2区区間賞/Sterling Squad)

2. 軽いジョグと動的ストレッチで体を動かす

完全に休むより、短めのジョグで軽く動いた方が体のキレを保てます。そのうえで、動的ストレッチで次の3部位をほぐしておきましょう。

  • 肩甲骨周り:腕を大きく回し、腕振りを楽にする
  • 股関節:脚の前後振り・横振りで可動域を出す
  • 背骨の胸椎:上半身をひねる回旋運動

走行中に特に動かすべきなのは、肩甲骨周り・股関節・胸椎の3つです。練習前は動的ストレッチで体を動ける状態にし、静的ストレッチは練習後に回しましょう。
— 吉澤和宏トレーナー(五輪帯同フィジカルトレーナー/Sterling Squad)

3. 消化のよい食事と、電解質を含む水分補給

エネルギー源の糖質を中心に、内臓に負担をかけない食事を選びます。水分は水だけでなく、スポーツドリンクなど電解質を含むものをこまめにとりましょう。

4. 当日のタイムラインを紙に書き出す

  • 3時間前:しっかりした朝食を済ませる
  • 1時間30分前:アップ開始(ほぐし→動的ストレッチ)
  • 1時間前:ジョグ開始、流しを数本
  • 30分前:アップ終了。水分は200mlずつこまめに

持ち物とトイレのタイミングも一緒に決めておくと、当日に迷わずに済みます。

5. 「緊張は悪いものではない」と決めて早めに寝る

緊張は悪いものではありません。適度な緊張はむしろパフォーマンスを上げます。大切なのは、緊張していても焦らないことです。
— 森田 歩希コーチ(青学OB・箱根駅伝2区区間賞/Sterling Squad)

レースプランは「前半は力まずに入る」の一つだけ決めておけば十分です。寝る90分〜2時間前からスマホのブルーライトを避け、部屋を暗くして早めに布団に入りましょう。

まとめ:万全の状態でスタートラインに立とう

前日はもう強くなる日ではなく、積み上げてきた力を出し切る準備をする日です。普段どおりに過ごし、体をほぐして、当日の流れを決める。これだけで、目標タイムにぐっと近づけます。ここまで練習してきた自分を信じて、明日のスタートラインに立ってください。

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この記事の監修・執筆

Sterling Squad コーチ陣。青学OB(青山学院大学出身)で箱根駅伝2区区間賞のランナー・森田歩希が直接指導し、オリンピック帯同経験のあるフィジカルトレーナー・吉澤和宏が監修。長野・東京・埼玉を拠点に、ランニング指導・コンディショニング情報を発信しています。