毎日15分ジョグの体調別メニュー表と再開の目安|青学OBコーチ

「月曜は週末の疲れが残っていて走る気になれない」「毎日走ると決めたのに、3日で止まってしまう」。そんな方のための記事です。15分ジョグが続かないのは、意志が弱いからではありません。毎日同じ中身を自分に課していることが原因です。

この記事では、青学OB・箱根駅伝2区区間賞ランナーで、Sterling Squadで市民ランナーを直接指導している森田歩希が、その日の体調で中身を選べる「15分メニュー表」と、休んだあと、いつ・どこから再開すればよいかの目安を紹介します。読み終えるころには、明日の15分に何をするかが決まっているはずです。

結論:毎日守るのは「15分の枠」だけです。中身はA〜Dの4段階から体調で選びます。元気な日はジョグ、疲れた日は速歩き、痛い日は休みです。休んだあとは一段ずつ戻します。こうすると「今日はできなかった」という日がなくなるので、三日坊主で終わりにくくなります。

決めるのは「毎日15分、体のために時間を使う」ということだけです。何をするかは、その日の体調で次の表から選びます。

段階 こんな日 15分の中身 強さの目安
A 元気で脚が軽い 15分ジョグ。最後の1分だけテンポよく 会話はできるが、少し息が弾む
B ふつう/筋肉痛だけある 15分ゆっくりジョグ 鼻歌が歌えるくらい
C だるい・寝不足・脚が重い 速歩き15分(またはジョグ5分+速歩き10分) 息が上がらない
D 歩くと痛い/熱がある 走らない。ストレッチと入浴で15分 休むことがその日の練習

CとDの日も「やった日」として数えてください。森田コーチがよく伝えているのは、休養日も完全にだらけるより軽く動いたほうが疲れが抜ける、ということです。速歩きの日は、手を抜いた日ではありません。体を回復させるという目的を持った15分です。

今日のメニューを30秒で決める5つのチェック

上から順に確認して、最初に当てはまったところで決めます。

  1. 歩くと痛む場所がある、または片足でジャンプすると痛い → D
  2. 熱やのどの痛みなど、風邪の症状がある → D
  3. 寝不足、または体がだるく脚が重い → C
  4. 筋肉痛はあるが、ズキッとする痛みはない → B
  5. どれにも当てはまらず、体が軽い → A

1番の「歩いて痛い」「片足ジャンプで痛い」は、五輪帯同トレーナーの吉澤和宏が、休むかどうかを決める基準として挙げているものです。一方で、ただの筋肉痛なら走っても問題ありません。ただし、炎症による強い痛みがあるときは走らないでください。迷ったら一段下を選ぶ。これだけ覚えておけば大丈夫です。

休んだあとの再開の目安|3つのケース別

習慣が途切れるのは、休んだときではありません。「どこから戻せばいいかわからない」ときです。休んだ理由と日数ごとに、戻し方を決めておきましょう。

休んだ理由・期間 再開してよいサイン 戻し方
忙しさ・天気で1〜2日 翌日からOK Bで再開。問題なければ次の日からいつもどおり
疲れ・体調不良で3日〜1週間 熱が下がり、普段どおり眠れている C→B→Aと1〜2日ずつ上げる
痛みで休んだ 歩いても、片足ジャンプをしても痛くない Cから始め、1〜2週間かけてAへ

吉澤トレーナーが怪我からの復帰で強調するのは、一気に戻さず、段階的に強度を上げることです。途中で痛みがぶり返したら、一段階戻してください。また、疲れが1か月近く抜けない場合は、オーバーワークや貧血などのサインかもしれません。森田コーチの言う「休む勇気」を持ち、必要であれば医療機関で血液検査を受けることも考えましょう。

強弱をつけた1週間の例|同じ15分でも中身を変える

森田コーチが青山学院大学で身につけたのは、「ハードにやるほど強くなる」ではなく練習には強弱をつけるのが大事という考え方です。15分ジョグにも、この考え方はそのまま使えます。

曜日 段階 ねらい
月 C 週末の疲れを抜く
火 B 走るリズムを取り戻す
水 A 週の「強」の日
木 B 前日の疲れをためない
金 C 週末に向けて整える
土 A 余裕があれば20〜30分に延ばしてもOK
日 D 散歩・入浴で回復

これは体調がふつうの週の例です。当日のチェック結果がこの表と違うときは、チェックのほうを優先してください。なお、中高生の部活で週単位の練習の強弱を組みたい方は、中高生の陸上部向け・1週間の練習メニュー表をご覧ください。この記事は一般のジョガーが「毎日の中身」を選ぶためのもので、リンク先は「部活の1週間」を組み立てるためのものです。

15分ジョグについての3つの誤解

誤解1:毎日走らないと意味がない

森田コーチは「毎日走れば速くなる」という考えを、よくある誤解として挙げています。人それぞれに合った頻度があります。走らない日は、速歩きや水泳のように、着地の衝撃がかからない運動を選ぶのがおすすめです。

誤解2:ゆっくり走っても効果がない

始めたばかりの時期にいちばん大切なのは、着地の衝撃に体を慣らすことです。最初は1〜2km走れれば十分で、15分のゆっくりジョグはだいたいこの距離になります。大切なのは、「今日は疲れを抜くため」「今日はリズムをつかむため」と、ジョグの目的をはっきりさせることです。

誤解3:1日休んだら台無しになる

疲れているときにいくら頑張っても、効果は上がりません。森田コーチによると、走り出すまでがおっくうなだけで、走り出してしまえばなんだかんだ続くものだそうです。休んだら、再開の目安どおりに戻せばいい。そう決めておけば、1日休んだくらいで習慣が崩れることはありません。

よくある質問

Q. 15分だけで体力はつきますか?

A. 始めたばかりの方なら十分です。2〜3週間続けて「物足りない」と感じてきたら、A判定の日のうち週1〜2回だけを20〜30分に延ばしましょう。全部の日を一度に延ばさないのがコツです。

Q. 朝と夜、どちらに走るのがいいですか?

A. 続けやすい時間で構いません。生活リズムに合わせ、余裕のある設定にすることが続けるうえでいちばん大切です。朝は体が硬いので、最初の3分を速歩きにすると楽に入れます。

Q. 雨の日はどうすればいいですか?

A. C扱いにして、室内でストレッチや階段の上り下りを15分行えばOKです。枠を守れていれば「やった日」です。

Q. 筋肉痛があるときは走ってもいいですか?

A. 筋肉痛だけならB(ゆっくりジョグ)で問題ありません。歩いて痛い、または片足ジャンプで痛い場合はDにしてください。

まとめ|守るのは15分の枠。中身は体調で選ぶ

  • 毎日守るのは「15分」の枠だけ。中身はA〜Dから選ぶ
  • 30秒チェックで迷わず決める。迷ったら一段下
  • 休んだあとは、再開の目安どおり一段ずつ戻す

続けられる人は、強い意志を持っている人ではありません。「今日はこれでいい」と自分に許せる仕組みを持っている人です。まずは明日の朝、5つのチェックから始めてみてください。

Sterling Squadで専門的に相談する

「自分に合った頻度や強さがわからない」「休んだあとの戻し方に不安がある」。そんな方は、青学OB・箱根駅伝2区区間賞ランナーの森田歩希が直接指導する体験会で、あなたの体と生活に合ったペースを一緒に見つけましょう。長野・東京・埼玉で開催しています。

この記事を書いた人

森田歩希(Sterling Squadコーチ)。青山学院大学出身で、箱根駅伝では2区区間賞・3区区間新記録(当時)を獲得し、総合優勝2回、4年時は主将を務めました。フィジカル面の判断基準は、五輪帯同トレーナー・吉澤和宏の知見にもとづいています。