中高生の走りが変わるスピードドリル5選|タイムを縮める補強運動つき

「毎日たくさん走っているのに、ライバルに勝てない」「記録会でタイムが止まったまま」。部活を頑張る中高生ほど、こうした悩みを抱えがちです。

この記事では、青学OB・箱根駅伝2区区間賞ランナーの森田歩希が指導の現場で重視しているスピードドリル5選と、五輪帯同トレーナーの視点を取り入れた補強運動3種を紹介します。練習前の10分でできるメニューなので、明日の部活から始められます。

結論:中高生がタイムを縮める近道は、走り込みを増やすことではありません。ドリルでスピードの出るフォームを身につけ、補強でそのフォームを支える体をつくることです。

なぜ走り込みだけではタイムが伸びないのか?

中学生の最長種目は3000m、高校生でも中心は1500m〜5000mです。この距離を速く走るのに、大量の走り込みは必要ありません。走り込みすぎると、故障したり、高校・大学で伸び悩んだりする原因にもなります。

中高生は距離を踏むより、スピードの出る走りを身につけることが大事です。ドリルなどの基礎を正しく身につければ、少ない練習量でもスピードが出るようになります。
— 森田 歩希コーチ(青学OB・箱根駅伝2区区間賞/Sterling Squad)

中高生の走りが変わるスピードドリル5選

ドリルは、動的ストレッチ(肩甲骨・股関節・胸椎)で体をほぐしたあと、ポイント練習の前に行います。

① 腕振りドリル(その場20秒×2)

  • 肘を約90度に曲げ、肩甲骨から大きく後ろへ引く
  • 腕振りのリズムが脚の回転を引き出す

② その場もも上げ(20秒×2)

  • 腰の位置を高く保ち、上半身を後ろに反らさない
  • 接地は足裏全体ではなく、母指球付近で短く

③ Aスキップ(30m×2)

  • もも上げにスキップのリズムを加え、真下に踏み込む
  • 「体の真下で接地する」感覚をつかむ

④ Bスキップ(30m×2)

  • 上げた脚を前に伸ばし、地面を後ろへ引っかくように下ろす
  • ハムストリングスとお尻を使って進む感覚を覚える

⑤ ドリル直後の流し(80〜100m×3本)

  • ドリルで作った動きのまま、8割程度のスピードで走る
  • 力まずにスピードが出ていれば成功

タイムを縮める補強運動3種|成長期でも安全な自重メニュー

成長期は骨が伸びている時期なので、関節に強い負担がかかる重いトレーニングは避けます。正しいフォームで行える自重メニューが基本です。

  • ヒップリフト(15回×2):お尻とハムストリングスを鍛え、地面を押す力を高める
  • プランク(30秒×2):体幹を固め、後半に軸がブレるのを防ぐ
  • もも上げキープ(左右20秒×2):片脚で立ち、反対のももを水平に保つ。腸腰筋とバランス力を高める

1週間の組み込み方の目安

メニュー 頻度 時間
スピードドリル①〜⑤ ポイント練習の前(週2〜3回) 約10分
補強運動3種 ジョグの日の練習後(週2〜3回) 約8分

よくある質問2つ

ドリルの効果はどれくらいで出ますか?

個人差はありますが、週2〜3回続けると、1〜2か月ほどで「力まなくてもスピードが出る」感覚を持つ選手が多いです。回数よりも、毎回正しい形で行うことを優先してください。

正しくできているか自分で確認する方法は?

スマホで横から撮影し、次の3点を確認します。腰の高さ・体の軸の前傾具合・軸のブレです。これはSterling Squadのフォーム分析でも最初に見るポイントです。

まとめ:正しい方向の努力が、ライバルとの差になる

速くなるために、ある程度の練習量は必要です。ただ、その努力が報われるかどうかは方向性で決まります。ドリルでフォームを整え、補強で支え、流しでスピードにつなげる。この順番を守れば、走り込みに頼らなくてもタイムは縮められます。次の記録会で、自分の変化を確かめてみてください。

Sterling Squadで専門的に相談する

「ドリルが正しくできているかわからない」という中高生や保護者の方へ。長野・東京・埼玉で開く体験会では、コーチが走りを直接見て、今の課題とそれに合ったドリルをお伝えします。

この記事の監修・執筆

Sterling Squad コーチ陣。青学OB(青山学院大学出身)で箱根駅伝2区区間賞のランナー・森田歩希が直接指導し、オリンピック帯同経験のあるフィジカルトレーナー・吉澤和宏が監修。長野・東京・埼玉を拠点に、ランニング指導・コンディショニング情報を発信しています。